奄美の伝統行事 「ショチョガマ・平瀬マンカイ」


9月26日(火)は、奄美ではアラセツといわれるとても重要な日でした。
アラセツとは旧暦8月の一番最初の丙(ひのえ)の日で、龍郷町秋名集落では、
収穫に感謝し、来年の五穀豊穣を祈る稲作儀礼です。
島の中でもかなり伝統的な行事「ショチョガマ・平瀬マンカイ」が行われました。

「ショチョガマ」とは・・・

夜明け前に、集落と田袋を見下ろす山の中腹に建てたショチョガマ(片屋根のわらぶき小屋)で
チヂン(太鼓)が打ち鳴らされ、始まります。宮司が祝詞を唱えた後、
屋根に上がった100人程の人達が豊作を願い「ヨラ、メラ」の掛け声屋根を揺さぶり
徐々に傾けながら壊すことで、豊作を祈願します。

「平瀬マンカイ」とは・・・

1985年に国指定重要無形民俗文化財に指定されており、アラセツの日に行われる五穀豊穣を祈願する祭りです。
アラセツの日夕刻の満潮時刻に、秋名湾西岸の水辺にある
「神平瀬(かみひらせ)」「女童平瀬(めらべひらせ)」と呼ばれる2つの岩で行われます。
「神平瀬」には、ノロ役5人が上がり家内安泰と豊作を祈ります。
(ノロとは沖縄と奄美群島の信仰における女司祭。地域の祭祀を取りしきりる」女性)

「女童平瀬(めらべひらせ)」では、グージ(宮司)役など男女合わせて7人が太鼓を持って登り、
「マンカイ」と呼ばれる両手を水平に上げて左右に流して掌を返す動作を祭り歌にあわせて行います。
そして海のかなたにあるというネリヤカナヤの国から稲魂を呼び豊作を祈願します。

稲魂を呼びよせたら、最後に浜で輪になりスス玉踊りという踊りを始まります。
今までの厳かさから一転、指笛が鳴り響く中、男女の掛け合いの歌に魂を揺さぶられるような、
その迫力にただ圧倒されました。

 

島には、豊作を祈願するお祭りがたくさんありますが、「平瀬マンカイ」はその中でもかなり独特で、
13世紀~17世紀の琉球王朝の統治時代から行われているそうです。
400年も受け継がれており奄美で最も古いといわれています。
そのため、平日でも観光客や取材の方達で毎年にぎわいます。

このアラセツから7日目の壬(みずのえ)の日をシバサシという畑の神様の祭り、
シバサシの後の最初の甲子(きのえね)の日は、ドゥンガという先祖をお祭りする日で、
各地でいろいろな伝統行事が行われます。

奄美にはずっと昔から変わらずに伝わっている行事、祭りがたくさんあります。
たとえ奄美の出身でない人でも島で感じるパワーどこか懐かしい癒しの源は、
こういったずっと変わらないものを守りつづけ、繋がりつづけている文化にあるのかもしれませんね。

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